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金正恩氏、ベトナム出発=中国主席との会談注目

2019-03-02 16:22

【ドンダン(ベトナム北部)時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は2日午後(日本時間同)、ベトナム公式訪問を終え、中越国境にある北部ランソン省のドンダン駅を特別列車で出発した。中国を経由して平壌へ戻るとみられるが、米朝首脳会談が不調に終わったことを受け、途中で下車して「後ろ盾」となる習近平国家主席と会談する可能性もある。
正恩氏は2日午前にベトナム「建国の父」ホー・チ・ミンを祭った廟(びょう)を訪れた後、ハノイを出発し、同午後0時半(同2時半)すぎ、ドンダン駅に到着。駅舎に入る際、見送りに集まった市民らを振り返り、両手を上に掲げて握りながら、笑顔を浮かべた。訪越時は湖南省長沙など中国内陸部を2日半かけて移動したが、帰りも同じ行程をたどる見通し。
2月27、28両日に首都ハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談では、北朝鮮の非核化に向けた具体的な措置と米側の制裁解除などの見返りをめぐり、トランプ大統領と正恩氏の主張が対立。合意できずに終わった。トランプ氏は正恩氏との会談が「大いに中身のあるものだった」と強調するが、北朝鮮は反発を強めている。
非核化交渉の行方が不透明になる中、正恩氏が平壌に戻る前に習氏と意見交換するかどうかに関心が集まる。正恩氏はシンガポールで初めて開かれた昨年6月の米朝首脳会談の1週間後に訪中し、会談結果を習氏に伝えた。今回は、米朝関係改善の展望が見通しにくくなったことを踏まえ、正恩氏が今後の交渉戦略などを習氏と擦り合わせる可能性がある。
[時事通信社]

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