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EU大統領、最長1年の柔軟な延期提案=英離脱、議会承認なら前倒し

2019-04-10 06:39

【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)のトゥスク大統領は9日、12日に迫った英国のEU離脱期限に関し「長期の延期を議論すべきだ」として、最長1年の「柔軟な延期」をEU各国首脳に提案する考えを表明した。英議会が離脱案を承認し英EU双方が批准手続きを完了し次第、前倒しで離脱するようにする。
具体的な期日を含め、10日のEU臨時首脳会議で全会一致による決定を目指す。トゥスク氏は各国首脳宛ての書簡で、メイ英首相が要請する6月末までの再延期を認めれば「短期延期を繰り返すリスクが増大する」と指摘した。「合意なき離脱」回避のため、長期延期でまとまる公算が大きくなっている。
一方、延期が1年を越えれば「欧州の重要な計画を全会一致で決める必要が出てくる」とし、英国残留に伴うEUの意思決定への悪影響を問題視。再々延期は困難との考えを示唆した。
EUは英国に対し10日までに明確な代替案を示すよう求めてきたが、事態打開に向けてメイ氏が進める英国内の与野党協議は9日時点でも合意には至っていない。トゥスク氏は「6月末までに批准手続きが完了すると信じる理由はほとんどない」と強調。長期延期なら「英国は離脱戦略を見直せる」とも説明した。
[時事通信社]

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