特集


世界は「信頼欠如の無秩序下に」=気候変動リスクも警告―国連総長

2018-09-25 22:34

【ニューヨーク時事】国連総会で25日、各国の首脳らが内外の重要課題について説明する一般討論演説が始まった。グテレス国連事務総長は冒頭、「世界は深刻な『信頼欠如の無秩序』に悩まされている」と危機感を表明し、規範に基づく秩序の重要性や多国間の枠組み強化、活性化の必要性を強く訴えた。
グテレス氏は、既成勢力への信頼低下や、二極化、ポピュリズム(大衆迎合主義)の台頭などに言及し、「世界秩序はより混沌(こんとん)とし、力関係が明白でなくなり、普遍的価値もむしばまれている」と指摘。「多国間主義が、最も必要な時に攻撃にさらされている」と憂慮し、「力の均衡の変化に伴い、対立のリスクが高まる恐れ」も警告した。
一方、6月の米朝首脳会談や、今月の南北首脳会談は、「朝鮮半島の完全かつ検証可能な非核化の可能性への希望を示した」と評価した。核保有国による核兵器近代化にも言及し、「新たな軍拡競争や(核)使用の敷居が下がる可能性もある」と述べた。
気候変動問題に関しては、「今後2年間で方向転換がなければ、気候変動が手に負えなくなるというリスクを冒すことになる」と指摘。トランプ米政権が離脱を表明した地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の目標達成には「程遠い」と述べ、加盟国に履行を促した。
[時事通信社]

その他 特集記事