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襲撃直後、刃物でスマホ破壊=「漫画捨てて」家族に連絡も―交番事件1カ月・富山

2018-07-25 15:47

富山市の交番で警察官が刺殺され、奪われた拳銃で警備員が射殺された事件で、元自衛官島津慧大容疑者(22)が刺殺後、自分のスマートフォンを刃物で破壊していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。この直前には、家族にスマホで「漫画を捨てて」と連絡していたという。
事件は26日で発生から1カ月。島津容疑者は入院中で、富山県警は回復を待ち、事件の経緯や動機の解明を本格化させる方針だ。
事件は6月26日午後2時すぎに発生。島津容疑者は富山中央署奥田交番の裏口付近で、所長の稲泉健一警視(46)=2階級特進=を刃物で三十数回刺すなどして殺害し、拳銃を強奪。約100メートル離れた市立奥田小学校正門付近で警備員中村信一さん(68)を射殺した。
同署員2人が駆け付けて拳銃を発砲。弾は同容疑者の腹部に命中し、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
捜査関係者によると、島津容疑者は交番の裏口から入り、稲泉警視を刃物で刺殺後、無料通信アプリで家族に「(アルバイト先の)店長を殴った。バイトを辞める。漫画を処分してくれ」との内容のメッセージを送信。その上で、刃物でスマホを突き刺して念入りに破壊したという。
島津容疑者は事件直前、市内のバイト先のファストフード店で、道具掃除の指示に従わなかったとして注意をした40代の男性店長を殴り、重傷を負わせた。
県警は同容疑者宅の家宅捜索で、ライフルやマシンガンなどのモデルガン十数丁、ナイフ数本を発見。内容から動機形成に影響したと考えられる書籍五十数冊、パソコンも押収した。
県警は押収物の分析をするなどして同容疑者の動機を捜査。さらに、スマホに残された通信・行動履歴を隠すために破壊したのではないかとみて調べている。
[時事通信社]

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