沿道に市民の歓声=皇居前には1000人超-両陛下、笑顔で応える・即位の礼
即位の礼が行われた22日、皇居前広場や、天皇、皇后両陛下のお住まいのある赤坂御用地周辺には、両陛下の姿を見ようと多くの市民らが集まった。朝から降り続いた雨は、午後にはほとんどやみ、両陛下は車の窓を開けて笑顔で手を振り、沿道の歓声に応えられた。
即位礼正殿の儀を終えた天皇陛下は午後3時ごろ、皇居正門から白バイに先導され、車で出発した。黒いスーツに銀色のネクタイ姿。後部座席から穏やかな表情で手を振るなどし、同3時10分ごろ赤坂御所に到着した。30分後には皇后さまを乗せた車も到着。皇后さまは柔らかな笑みを浮かべ、手を振っていた。
正門の見える皇居前広場には、1000人以上が詰め掛けた。性別や年齢はさまざまで、カップルやベビーカーを押した家族連れの姿も。外国人観光客も多く、英語や中国語が飛び交っていた。多くの人が、配られたという日の丸の小旗を手にしていた。
広場は当初、入場が規制されていたが、陛下が正門を出る15分ほど前に一部解除された。スマートフォンを手にした多くの人が見やすい場所に殺到し、陛下の姿が見えると手を振って「陛下」などと歓声を上げた。あちこちで「万歳」と叫ぶ声も聞こえた。
皇居近くの沿道にいた東京都台東区の無職石川正人さん(69)は「陛下は大任を果たして疲れているのではと思ったが、ほっとしたようなお顔だった」と安心した様子。ご成婚パレードなどを直接目にすることはできなかったといい、「ずっと心残りだった。経験できない行事に参加できて良かった」と満足した表情を見せた。
赤坂御用地近くで皇后さまを待った山口県美祢市の看護師田中聡子さん(54)は「感動した。うれしいです」と言葉を詰まらせた。次女を出産した26年前、病室のテレビで見たご成婚に臨む皇后さまの姿に心を打たれ、自らを重ねて元気をもらってきた。「雅子さまは子育て以上に大変なものを背負ってきたと思う。ずっと応援してきた」と振り返った。(2019/10/22-19:07)
Japanese Celebrate Emperor Naruhito's Enthronement
Many people Tuesday gathered around the Imperial Palace and the Akasaka Estate to have a look at Emperor Naruhito and Empress Masako on the day of the Emperor's enthronement proclamation ceremony.
In the morning, the Emperor and Empress separately traveled by car from their residence in the Akasaka Estate to the palace to attend the "Sokuirei-Seiden-no-Gi" ceremony, as citizens waited for them on the roadside amid rain. From their cars, the Emperor and Empress smiled and waved to the crowd.
"His Majesty was wonderful," a woman in her 70s from Chiba Prefecture said excitedly. "I look forward to seeing Princess Aiko grow up. She'll come of age soon." The 17-year-old princess is the couple's daughter.
"Empress Masako looked fine and was beautiful," a homemaker in her 50s from Fukushima Prefecture said in an emotional tone. "I was encouraged by the couple," who stands by people affected by the March 2011 earthquake, tsunami and nuclear disaster, she said.
After the ceremony, the Emperor's car left the palace through its main gate around 3 p.m. (6 a.m. GMT), followed by the Empress' car about 30 minutes later.
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