ＪＸＴＧ、原油安で１８７９億円赤字 製油所の統廃合検討
石油元売り最大手のＪＸＴＧホールディングスが２０日発表した２０２０年３月期の連結純損益は１８７９億円の赤字（前期は３２２３億円の黒字）に転落した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う市況の急落で、原油在庫の評価損が膨らんだ。厳しい収益環境を受け、同社は国内製油所の統廃合を検討する。
純損失は１７年のＪＸＴＧ発足以来初めて。海外の石油・天然ガス開発事業での減損損失も響いた。ただ、３月に示した２０年３月期業績見通しで示した純損失３０００億円に比べ１１２１億円改善。想定よりも原油市況が落ち込まなかった。
新型コロナ収束は見通せず、エネルギー消費減退から、同社は原油相場の低迷が長期化する恐れがあるとみる。記者会見した杉森務社長は、国内製油所について「需要の減少に見合う設備にしていく」と述べ、見直しを進めている生産拠点のさらなる統廃合を検討する考えを示した。（2020/05/20-19:01）
JXTG Holdings Posts 188-B.-Yen Net Loss for FY 2019
Top Japanese oil wholesaler JXTG Holdings Inc. on Wednesday reported a consolidated net loss of 187,946 million yen for the year through March as crude oil prices tanked.
The fiscal 2019 red ink, in contrast to the previous year's profit of 322,319 million yen, reflected appraisal losses on crude oil inventories that swelled on the crude oil price tumble spurred by the coronavirus pandemic.
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