反捕鯨の容疑者、政治亡命を申請 拘束中、仏大統領に書簡
【パリ時事】デンマーク領グリーンランドで拘束され、日本が身柄引き渡しを求める反捕鯨団体シー・シェパード(SS)創設者ポール・ワトソン容疑者(73)が、フランスのマクロン大統領に書簡で政治亡命を申請した。SSのラミヤ・エセムラリ仏支部長が16日の記者会見で明らかにした。
書簡を送ったのは数日前。会見に同席した一人は、ワトソン容疑者が亡命を希望するのは「現在の逆境からの逃避ではない」と主張した。
フランスは反捕鯨国で、同容疑者は1年ほど前に移住。7月の拘束後間もなく、仏大統領府は「ワトソンが日本に引き渡されないよう、デンマーク当局に働き掛ける」と表明していた。
同容疑者を巡っては、2010年に日本の調査捕鯨船に対する妨害を指示したとして、海上保安庁が傷害や威力業務妨害の疑いで逮捕状を取り、国際手配した。
しかし、エセムラリ氏は「ワトソンは誰一人傷つけていない」と反論。日産自動車元会長カルロス・ゴーン被告の弁護を担当したフランソワ・ジムレ弁護士もオンラインで会見に加わり、ワトソン容疑者が日本に引き渡されれば「決して公正な裁判を受けられない」と述べた。(2024/10/17-06:32)
Sea Shepherd Founder Seeks Political Asylum in France
Sea Shepherd founder Paul Watson, detained in Greenland and facing an extradition request from Japan, has sought political asylum in France, the antiwhaling group's local organ said Wednesday.
The written asylum request was sent to French President Emmanuel Macron a few days ago, Lamya Essemlali, head of Sea Shepherd France, told a press conference.
Watson has been living in France, which opposes whaling, for about one year.
Shortly after the 73-year-old antiwhaling activist was held in the autonomous territory of Denmark in July, the French presidential office said it would call on Denmark not to send Watson to Japan.
The Japan Coast Guard obtained an arrest warrant for Watson and placed him on an international wanted list on suspicion of obstructing Japan's research whaling in 2010.
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