発生1週間、死者168人に 安否不明323人、捜索続く―避難所「感染症懸念」・能登地震
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震は、8日で発生から1週間が経過した。県内の死者は168人、連絡が取れない安否不明者は323人に上り、いまだ被害の全容が見えない。活発な地震活動が続くほか、被災地では積雪の影響で主要道路が一時通行止めになるなどした。救助活動や避難生活への悪影響が心配される中、不明者の捜索は続けられた。
馳浩知事は同日の災害対策本部会議で、「道路などのインフラ復旧や生活支援に全力を傾けたい」と述べる一方、輪島市内の避難所では新型コロナやノロウイルスが発生しているとして「感染症のまん延を懸念している」と危機感を表明。ホテルなどへの避難を加速させる考えを示した。
石川県によると、8日までに確認された死者は、輪島市と珠洲市が各70人、穴水町18人、七尾市5人、志賀町と能登町が各2人、羽咋市1人。倒壊した家屋には下敷きになった住民が多数いるとみられ、安否不明者は、輪島市281人、珠洲市29人、金沢市5人、津幡町3人、穴水町と能登町で各2人、七尾市1人となった。
県内の避難所約390カ所に約2万8000人が身を寄せている。断水は5万9000戸余りに上る。被害が大きい輪島、珠洲など6市町はほぼ全域が断水し、大勢の人を収容する輪島市の避難所は衛生環境が悪化しつつある。
道路は各地で寸断されている上、積雪で物資輸送などの主要ルートになっている国道が一時通行止めとなった。山あいや沿岸の一部集落は外部からのアクセスが途絶し、少なくとも約3300人が孤立したままだ。
この1週間で震度1以上の地震は約1200回を数えた。輪島市の一部地域では、地滑りの兆候があるとして周辺住民に避難指示が出ている。警察や消防、自衛隊などは救助活動を急ぐが、二次災害も懸念されている。(2024/01/08-18:24)
Central Japan Quake Death Toll Rises to 168
The death toll from the 7.6-magnitude earthquake that recently struck Ishikawa Prefecture's Noto Peninsula rose to 168 in the central Japan prefecture on Monday.
An additional 323 people were unaccounted for after the Jan. 1 temblor, which logged a seismic intensity of up to 7, highest on the country's scale.
While the full extent of the damage is still unknown, seismic activity remains heightened.
Major roads were temporarily closed due to snow. Searches for missing people continued.
At a disaster response meeting in Tokyo, Prime Minister Fumio Kishida said the central government will designate the quake as an extremely severe disaster eligible for expanded state aid for postdisaster restoration projects.
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