迫る72時間、募る焦燥 死者78人、安否不明51人―津波で1人流されたか・能登半島地震
最大震度7を観測した能登半島地震で、警察や自衛隊などは4日、甚大な被害を受けた石川県内で捜索を継続した。生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」が迫る中、安否不明者の発見に全力を挙げた。
石川県によると、輪島市で44人、珠洲市で23人が亡くなるなど、県内の犠牲者は78人に上った。海上保安庁は県の災害対策本部会議で、珠洲市の漁港周辺で津波に流されて1人が行方不明になったとの情報があり、巡視船で捜索していることを明らかにした。
県は3日夜、輪島市と穴水町で計15人が安否不明になっているとし、氏名を公表。その後10人の安否は確認されたが、4日午前、新たに珠洲市と輪島市で計46人の不明者の氏名を公表した。家屋の倒壊現場などで捜索活動が難航しており、被害の全容は依然として判明していない。
県内の355カ所に避難所が開設され、約3万3000人が身を寄せた。厚生労働省によると、石川、新潟、富山各県で発生した断水は、3日午後2時半時点で計約11万戸に上り、自衛隊などが給水支援を行っている。(2024/01/04-12:54)
Search, Rescue Efforts Continue in Quake-Hit Ishikawa
Police officers, members of the Self-Defense Forces and others continued search and rescue efforts on Thursday in the central Japan prefecture of Ishikawa, which was struck by a powerful earthquake Monday, ahead of the end of the first 72 hours critical for survival.
According to the Ishikawa prefectural government and other sources, the death toll from the earthquake, which measured up to 7, the highest on Japan's seismic intensity scale, has risen to 78, including 44 in the city of Wajima and 23 in the city of Suzu.
Meanwhile, the prefectural government has released the names of a total of 51 missing people.
The full extent of the quake's damage is still unknown as search operations are hampered by collapsed houses and other factors.
A total of 355 evacuation centers have been set up in Ishikawa, housing about 33,000 people.
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