海運18社が紅海回避 国連安保理
【ニューヨーク、ワシントン時事】国連安全保障理事会は3日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海で船舶への攻撃を繰り返している問題を受け、緊急の公開会合を開いた。報告に当たった国際海事機関(IMO)のドミンゲス事務局長は、既に18の海運会社が所属船舶の航路について、紅海を避け、アフリカ南端の喜望峰を回るルートに切り替えたと明らかにした。
紅海は欧州とアジアを結ぶ海上交通の要衝。フーシ派は、イスラエルと交戦するイスラム組織ハマスへの連帯を掲げ、イスラエルに関連すると見なす船舶に攻撃を加えている。11月には日本郵船が運航する自動車運搬船「ギャラクシー・リーダー」を拿捕(だほ)した。
ドミンゲス氏はルートの切り替えに関し、「航行日数が10日増え、運賃の上昇といった悪影響を及ぼす」と指摘。多くの理事国がフーシ派の攻撃を非難し、ギャラクシー・リーダーと乗員の解放を求めた。
安保理会合は、日米英仏などの要請を受けて開催された。2023年10月のイスラエルとハマスの戦闘開始後、安保理がフーシ派への対応を協議する公開会合を開くのは初めて。
3日にはまた、日米英、ドイツ、オーストラリア、バーレーン、シンガポールなど13カ国が、フーシ派の船舶攻撃を巡り共同声明を発表。「違法で容認できず、深刻な不安定化をもたらしている」と攻撃を非難し、即時停止を要求した。(2024/01/04-10:28)
Japan, U.S., Others Warn Houthis against Commercial Ship Attacks
Japan, the United States and 11 other countries on Wednesday issued a statement warning Yemen's pro-Iranian Houthi militants against further attacks on commercial vessels in the Red Sea.
"Ongoing Houthi attacks in the Red Sea are illegal, unacceptable, and profoundly destabilizing," the statement, released by the White House, said, warning that "the Houthis will bear the responsibility of the consequences should they continue to threaten lives, the global economy and free flow of commerce in the region's critical waterways."
Britain, Germany, Australia, Bahrain and Singapore also joined the statement.
A senior U.S. government official told reporters online that there will likely be no more warning, suggesting that countermeasures may be taken if attacks continue.
The statement also said that the attacks on vessels "are a direct threat to the freedom of navigation that serves as the bedrock of global trade in one of the world's most critical waterways."
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