中部電などに課徴金命令へ 計2600万円、ガス受注調整で―公取委
中部電力や東邦ガス(いずれも名古屋市)が大口顧客向けのガス契約で受注調整した疑いがあるとして、独禁法違反(不当な取引制限)容疑で審査していた公正取引委員会が中部電と子会社の中部電力ミライズに計約2600万円の課徴金納付を命じる方針を固めたことが20日、関係者への取材で分かった。既に処分案を通知しており、両社から意見を聴取した上で最終判断する。
ミライズに対しては再発防止などを求める排除措置命令も出す。一方、東邦ガスは違反を自主申告したとみられ、処分を免れる見込み。
関係者によると、中部電やミライズ、東邦ガスは愛知、岐阜、三重の3県で、工場やビルなどを持つ事業者や、自治体向けの大口ガスの入札で、事前に連絡を取り合い、どこが受注するか決めていた疑いが持たれている。受注調整は2016年11月以降、行われていたとみられる。
ガスの小売りは17年に全面自由化された。競争を促し、料金値下げやサービス向上につなげる狙いがあった。しかし、受注調整により契約した事業者などが割高な料金を支払い、消費者向け商品やサービスの価格に転嫁された可能性がある。
公取委は21年10月、中部電や東邦ガスなどに立ち入り検査を実施し、事実関係を調べていた。
中部電は20日、「関係者の皆さまに心配をおかけし、おわびする」などとコメントした。(2023/12/20-16:16)
Japan Watchdog to Fine Chubu Electric, Subsidiary for Bid-Rigging
The Japan Fair Trade Commission plans to fine Chubu Electric Power Co. and its subsidiary Chubu Electric Power Miraiz Co. a total of 26 million yen in a bid-rigging case over gas contracts, sources familiar with the matter said Wednesday.
The antitrust watchdog has already notified the two companies of the penalties and will make a final decision after hearing from the two companies, the sources said.
The JFTC will also issue a cease-and-desist order to the Chubu Electric subsidiary, requiring it to take measures to prevent any recurrence of the misconduct, according to the sources.
The bid-rigging case also involves Toho Gas Co., but the company is expected to escape punishment because it is believed to have voluntarily reported a violation of the antitrust law.
Chubu Electric issued a statement on Wednesday apologizing for causing anxiety to those concerned.
最新ニュース
-
自民・高市氏「保守割れたら勝てず」=次期総裁選へ結束呼び掛け
-
NY円、150円近辺
-
シリア第2の都市を砲撃=反体制派攻勢、255人死亡
-
玉木氏の原発活用要請を歓迎=自民政調会長「政府の先行く」
-
中ロ軍機が大規模共同飛行=「明確な示威行動」懸念伝達―防衛省
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕