遺族の夫婦「娘を帰して」 現場で献花、犠牲者に祈り―大阪ビル放火殺人2年
大阪市北区の心療内科クリニックで26人が命を落とした放火殺人事件は17日、発生から2年となった。現場の雑居ビル前では、花を手向けて犠牲者に祈りをささげる遺族らの姿が見られた。
大阪府内に住む夫婦は30代の娘を失った。事件後、夫は毎月現場を訪れているという。妻は「1日たりとも娘を忘れたことはない」と涙を流し、「まだまだ生きていられたのにと思うと、本当に帰してほしい」と悲痛な声を上げた。
専門学校時代の友人が犠牲となった北口一平さん(40)=大阪府門真市=は、事件後2年を経て初めて現場を訪れた。友人の死を知ってからも「もしかしたら間違いかな」と思い、LINEにメッセージを複数回送信していた。しかし返事はなく、現実を受け入れざるを得なかった。
この日は、亡くなったクリニックの院長西沢弘太郎さん=当時(49)=の妹、伸子さん(46)も訪れ、ビルに向かって手を合わせ、読経した。
事件で死亡した元患者の谷本盛雄容疑者=同(61)=の遺骨を引き取った教会の関係者らもビル前に集まり、犠牲者らに歌をささげた。(2023/12/17-15:07)
Victims Mourned 2 Years after Arson Attack on Osaka Building
Bereaved relatives and others mourned on Sunday victims of an arson attack at a clinic in a multitenant building in the western Japan city of Osaka two years ago.
In front of the building, mourners laid flowers and offered prayers for the victims.
A couple from Osaka Prefecture lost their daughter in her 30s in the incident. The husband visits the site every month.
"I have not forgotten my daughter even for a day," the wife said in tears. "My daughter must have been able to live longer and longer, so I really want her back."
Ippei Kitaguchi, 40, from the city of Kadoma, Osaka Prefecture, who lost a friend from a vocational school in the arson attack, visited the site for the first time since the incident.
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