2023.12.17 07:04Nation

実写「幽遊白書」に先端技術 日本のコンテンツ、世界へ―米ネトフリ

 【ロサンゼルス時事】米ネットフリックスが14日、漫画「幽☆遊☆白書」(原作・冨樫義博氏)の実写ドラマのインターネット配信を始めた。人間と妖怪が超人的な能力をぶつけ合う、世界でも人気のバトル漫画。熱狂的なファンを実写化でうならせるのは至難の業だが、先端の視覚効果(VFX)技術をフル活用。日本発のコンテンツを世界に発信する。
 幽遊白書は1990年、週刊少年ジャンプで連載を開始。主人公・浦飯幽助とその仲間が妖怪と死闘を繰り広げる物語で、単行本は全19巻、累計5000万部を発行。アニメ化もされた。約30年を経ての実写化となる。
 ネトフリ日本法人で製作総指揮を務める坂本和隆氏は「ようやく作れるようになった」と語る。作品の中心は宿敵、戸愚呂兄弟との闘い。顔の原形を残したまま、「弟」は筋肉を増強、「兄」は身体の形状を変えるのが特徴。これをリアルに見せることが最大の課題だった。
 可能にしたのは、制作会社スキャンラインVFXの技術「ボリュメトリックキャプチャー」。ロサンゼルスのスタジオでは、俳優を取り囲むように170台のカメラを配置。頭の動きや顔の表情にフォーカスし、高精細な3次元データを作成した。CG(コンピューターグラフィックス)で作った首から下の身体につなげている。
 戸愚呂弟役を演じた綾野剛さんは「いつもは指先まで意識して演技をしているが、今回は顔だけ。これはぜいたくなことだ」と語ったという。
 高度な技術は映像作品の表現の幅を広げる一方、俳優らの仕事にも影響を与え得る。ただ、坂本氏は幽遊白書を通じて「目で何かを訴えるのは生身の役者じゃないとできない」と実感し、VFXをその補強材料だと確認した。文章や画像を自動で作る生成AI(人工知能)も台頭する中、技術と人間の関係性をどう再構築していくのか、映像の現場では手探りが続く。(2023/12/17-07:04)

2023.12.17 07:04Nation

Live-Action "Yu Yu Hakusho" Powered by Cutting-Edge Tech


A live-action drama series based on popular Japanese manga "Yu Yu Hakusho" has been released on Netflix, incorporating cutting-edge visual effects that made it possible to recreate supernatural elements in the original work.
   The first live-action adaptation of "Yu Yu Hakusho," originally created by manga artist Yoshihiro Togashi, made the debut Thursday three decades after Togashi started the manga series in the Weekly Shonen Jump magazine in 1990.
   "We were finally able to create it," said Kazutaka Sakamoto, executive producer for the adaptation at Netflix's Japanese arm.
   At the center of the drama's story is a battle between main character Yusuke Urameshi and the Toguro brothers. Without changing the shape of their faces, the younger Toguro can expand his muscles and the elder Toguro can distort his body, which were the most difficult things to recreate visually from the original manga in a way that appears realistic.
   What made this possible was production company Scanline VFX's volumetric capture technology

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