放火殺人、極刑で「償う」 遺族に謝罪も、7日結審へ―京アニ公判で青葉被告・京都地裁
36人が死亡し、32人が重軽傷を負った京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判第21回公判が6日、京都地裁であった。青葉被告は被告人質問で犠牲者らに対し、「申し訳ございません」と謝罪した。自身の責任について「(死刑で)償うべきだと考えている」とも述べた。
9月に始まった公判で、青葉被告が謝罪の言葉を口にしたのは初めて。この日で実質的な審理は終了し、7日に検察側が求刑を明らかにする最終論告などを行い結審する予定。
青葉被告は検察官から被害者らへの思いを問われると、「申し訳ございませんでしたという言葉しか出てこない」と述べた。事件を「重く受け止めなければならない」とした上で、「正直に申し上げると、自分のやった事実の大きさに対して目を背けることが多いのは否定できない」とした。
遺族らが法廷で「極刑を望む」と訴えたことについては「それで償うべきだと思う」と答えた。
亡くなった寺脇(池田)晶子さん=当時(44)=の夫から「子どもの寂しさを埋めてあげることが非常に困難だと実感している」と聞かされると、青葉被告は父子家庭だった自身の境遇を踏まえ、「申し訳ない部分があります」と述べた。
全身に重いやけどを負った青葉被告は、拘置所で介助やリハビリを受けているという。弁護人から世話に当たる職員への気持ちを尋ねられると、「感謝の念しかない」と話し、「このような環境にいたら事件は起こさなかったと思う」と語った。
寺脇さんの夫は閉廷後に記者会見し、「謝罪の回答を得られ、晶子も息子も前向きになれる報告ができる」と評価した。一方で、「何に対して反省しているか明確になっておらず、100%望んだ謝罪までは及んでいない」と複雑な心境ものぞかせた。(2023/12/06-19:52)
KyoAni Attacker Apologizes, Noting He Deserves Death Penalty
Shinji Aoba, the suspect in a deadly arson attack on a Kyoto Animation Co. studio in 2019, offered an apology on Wednesday, noting that he thinks he should expiate his crime by getting a death sentence.
In the 21st hearing at Kyoto District Court, the 45-year-old man made an apology for the first time since the trial began in September.
When asked by the prosecutors to describe his feelings toward victims of the attack in Kyoto, which killed 36 people and injured 32 others, he said, "I can only say, I'm sorry."
Aoba also said he has to "take the incident seriously." But at the same time, he confessed, "To be honest, I can't deny that I often turn a blind eye to the magnitude of what I did."
Responding to the bereaved families' request for capital punishment in the trial, he said, "I think I should pay for my crime with that."
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