北朝鮮、また弾道ミサイル発射 短距離2発、日本のEEZ外に落下
【ソウル時事】韓国軍によると、北朝鮮は29日午後8時48分(日本時間同)から同57分ごろにかけ、西部・平安南道順川一帯から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射した。日本政府関係者によると、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下した。
浜田靖一防衛相によれば、2発はいずれも最高高度約50キロで、約300キロ飛んだとみられる。浜田氏は「国連安保理決議に違反し、強く非難する」と記者団に述べた。日本政府は北京の大使館ルートを通じて抗議した。
北朝鮮は25日に1発、28日に2発の短距離弾道ミサイルを日本海に発射したばかりで、発射は5日間で3回目。巡航ミサイルを含めれば、今年21回目となった。
ハリス米副大統領が29日に訪韓し、北朝鮮との軍事境界線沿いにある非武装地帯(DMZ)を視察しており、これに反発を示したものとみられる。ハリス氏は、DMZで北朝鮮を強い言葉で非難。訪韓中に尹錫悦大統領とも会談した。
また、米韓両海軍は26日から日本海で、米空母も参加して合同演習を実施。30日には海上自衛隊も加わり、対潜水艦戦を想定した日米韓の共同訓練を日本海で行う予定で、北朝鮮はミサイル戦力を誇示して、けん制した可能性がある。
韓国大統領府は「北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射など、追加の挑発の可能性にも引き続き備える」と発表。北朝鮮の相次ぐ安保理決議違反を糾弾し、日米韓共同訓練などを通じて抑止力を高めていくと強調した。
航空機や船舶に被害が出たとの情報はない。岸田文雄首相は、情報収集・分析に全力を挙げるとともに、航空機・船舶の安全確認を徹底し、不測の事態に備え万全の態勢を取るよう関係省庁に指示した。(2022/09/30-01:27)
North Korea Fires Ballistic Missile into Sea of Japan
North Korea fired a ballistic missile into the Sea of Japan Thursday, the South Korean military said.
The missile fell into waters outside Japan's exclusive economic zone, a Japanese government official said.
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