複雑な海底地盤と流体影響か=トカラ群発地震で専門家
トカラ列島近海を震源とする群発地震では、震度1以上の地震が2週間弱で1000回を超え、収まる兆候は見られない。鹿児島大の八木原寛准教授(地震・火山学)は「小さい地震の規模(マグニチュード)でも、震源の場所によっては有感地震となる場合がある」とし、「複雑な海底地盤に地下水などの流体が入り込んでいるのではないか」と推測している。
八木原准教授によると、震源付近では、同列島があるユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込んでいるが、同プレートの上には海底台地が存在。さらに列島西側にある「沖縄トラフ」(海底盆地)が拡大しており「拡大時の引っ張る力が広い範囲に及び、地震発生に影響を与えている可能性がある」と分析している。
加えて海底下の流体により、断層が滑りやすくなっている可能性も指摘。「流体によって、押す力や引く力に耐える断層本来の強度が落ちてしまい、地震が起きやすくなっていると考えられる」としている。
今後については「経験則から、あと1週間程度は続く可能性があるが、さらに長引くかもしれない」と指摘。2021年12月の群発地震の際にはマグニチュード6.1の地震が起きており、「同じ規模の地震で震源が陸地に近ければ、より大きい揺れとなる恐れもある」として注意を呼び掛けた。
[時事通信社]
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