宝島の移動方向が急変=国土地理院の地殻変動観測で―地震調査委員長「火山活動関与か」

政府の地震調査委員会は4日、トカラ列島近海を震源とする群発地震について臨時の会合を開き、国土地理院が宝島の地殻変動観測結果を報告した。6月21日に群発地震が始まった後、宝島の観測点は7月2日正午までは東北東へ1.8センチ移動したが、その後3日午後までの間に南へ4.2センチ移動し、方向が急変した。
2日午後3時26分ごろには宝島の北西沖でマグニチュード(M)5.6の地震が発生し、小宝島で震度5弱を観測したが、この地震の影響だけでは説明できない急変だった。
平田直委員長(東京大名誉教授)は記者会見で「変動量が極めて大きく、向きの変化も非常に珍しい」と指摘。その上で、「地下深くの動きの観測データがないため、地震調査委として原因の評価をまとめることはできないが、火山活動のマグマなどによって動いていることが十分考えられる」と話した。
群発地震の発生領域に近い悪石島や小宝島、宝島は活火山ではないが、悪石島の北隣の諏訪之瀬島は噴火が活発に続いている。宝島の地殻変動観測点は2023年に運用が始まり、群発地震による変動が明らかになったのは初めて。
[時事通信社]
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