2025-06-23 04:58政治

自民、歴史的惨敗=過去最低21議席、都民ファ第1党―公明後退、立民上積み・都議選

東京都議会の新勢力
東京都議会の新勢力

 任期満了に伴う東京都議選(定数127)は22日投開票された。自民党は獲得議席が21にとどまり、過去最低だった2017年の23を下回る歴史的惨敗を喫した。小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が31で、第1党を奪還。都民ファと自民に公明党を加えた「知事与党」では過半数を確保した。立憲民主党は上積みを果たし、国民民主、参政両党が初めて議席を獲得した。
 自民は中央や南多摩で現職が落選するなど、会派裏金問題で逆風を受けた。公明は大田と新宿で3人が敗れ、9回連続の全員当選を逃した。昨年の都知事選で次点となった石丸伸二氏が率いる地域政党「再生の道」は42人を擁立したものの、議席を確保できなかった。
 7月に行われる参院選の前哨戦として、各党は国政選挙並みの態勢で臨んだ。投票率は47.59%で、前回(42.39%)を上回った。
 都民ファ、自民を除く党派別当選者は、公明19人、立民17人、共産党14人、国民民主9人、参政3人、地域政党「東京・生活者ネットワーク」1人、無所属12人。日本維新の会は議席を失った。
 公認候補の当選が18人だった自民は、裏金問題などで非公認としていた3人を追加公認した。都民ファは、同じ会派の無所属現職1人も当選した。候補者を擁立したれいわ新選組、日本保守党、社民党は議席に届かなかった。
 今回の都議選では、42選挙区で平成以降最多の295人が立候補。選挙戦では、物価高対策や裏金事件を受けた「政治とカネ」の問題を中心に論戦が交わされた。 

 
 ◇東京都議選党派別当選者数
    当選者数(選管確定)
      計   現   元   新  現有勢力
都 民  31  20   1  10    26
自 民  21  18   0   3    30
公 明  19  13   0   6    23
立 民  17  11   1   5    12
共 産  14  11   1   2    19
国 民   9   0   0   9     0
参 政   3   0   0   3     0
ネット   1   1   0   0     1
維 新   0   0   0   0     1
れいわ   0   0   0   0     0
保 守   0   0   0   0     0
社 民   0   0   0   0     0
再 生   0   0   0   0     0
諸 派   0   0   0   0     0
無所属  12   8   1   3    11
 計  127  82   4  41   123
                    (欠員4)
「都民」は都民ファーストの会、「ネット」は東京・生活者ネットワーク、「再生」は
再生の道。「自民」には追加公認を含む

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