「被害はいつも国民」=在日イラン人ら終息切望―米国参戦

イスラエルとイランの交戦が続く中、米国が22日、イラン領内の核施設を空爆した。米国の参戦を受け、さらに緊迫する中東情勢。「戦争は、早く終わってほしい」。日本に住むイラン出身者らからは早期終息を願う声が上がった。
東京都世田谷区でペルシャじゅうたん店を営むホスロー・タギーさん(65)は5人きょうだいのうち妹2人とその家族が首都テヘランに住んでいる。「2人とは満足に連絡が取れない日々が続いている。2人とも軍施設の近くに住んでおり、攻撃を受けやすいのではないか」と不安を口にする。
タギーさんは1980年代のイラン・イラク戦争当時はテヘランにおり、夜間の空襲警報のサイレンで眠れない日々を過ごしたという。今回の一連の攻撃を見て「あの時の怖い経験を思い出す。被害を受けるのはいつも国民だ。国同士の話し合いで早く戦争が終わってほしい」と訴えた。
「戦争はいらない」。東京都中央区で輸入食品販売店を営むテヘラン出身のムハンマド・ハサン・アガシさん(73)は、米国による核施設攻撃のニュースを伝えるテレビをじっと見詰めた。来日して35年目で「イラン人はみんな私の親戚みたいに思う」といい、早期終息を願う。
同店を訪れたイラン出身の50代男性は、きょうだいが同国で暮らしているという。イラン人の死を知るのはつらいため、「あえてニュースを見ないようにしている」と言葉少なだった。
[時事通信社]
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