男子、課題が明確に=変革期の女子は手応え―世界柔道
【ブダペスト時事】柔道の世界選手権個人戦は19日にブダペストで全日程を終えた。日本は男女各7階級で金6個を含むメダル14個。3年後のロサンゼルス五輪へ強化の方向性が明確になった。
男子はパリ五輪の雪辱を期した60キロ級の永山竜樹(パーク24)、90キロ級の村尾三四郎(JESエレベーター)が初優勝。66キロ級は武岡毅(パーク24)が新王者となった。
一方で、66キロ級の阿部一二三(パーク24)は同級個人戦で6年ぶりの黒星を喫し、81キロ級の永瀬貴規(旭化成)は初戦敗退。ロスで3連覇が懸かる王者2人にとって、五輪翌年の戦いの難しさを改めて思い知らされる結果となった。
課題の重量級は100キロ級で20歳の新井道大(東海大)が銀にとどまった。100キロ超級の太田彪雅(旭化成)は3回戦敗退。世界との差を痛感する内容に、鈴木桂治監督は「国内だけでの強化では限界がある。外に出て海外の選手と組む時間をつくる必要がある」とし、最重量級の海外合宿を実施する考えを示した。
女子は金1、銅1に終わったパリからの変革期と位置付けて臨み、全階級でメダルを獲得。52キロ級の阿部詩(パーク24)は優勝で復活の印象を与え、63キロ級で初出場の嘉重春樺(ブイ・テクノロジー)が頂点に立つなど新鋭の活躍も光った。
就任後初の世界選手権となった塚田真希監督は「しっかり準備してきた中で選手はよく頑張った」と手応えを口にした。
不在だった強豪が戻れば男女とも争いは激しくなる。山田利彦強化委員長は「結果を額面通りには受け取れないが、次につながる形になった」と先の戦いを見据えた。
[時事通信社]
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