2025-06-16 22:07スポーツ

永瀬、あっけなく敗退=本来の姿、見せられず―世界柔道

 2015年以来、2度目の優勝を目指した大舞台はあっけなく終わった。初戦で散った男子81キロ級の永瀬は「今の実力。結果をしっかり受け止めたい」。胸元は汗でびっしょりだった。
 トジエフとの一戦。足が動かず、なかなか技が出ない。延長戦でも本来の姿は見られず、試合時間が7分に差し掛かるところで三つ目の指導を受けて反則負け。「後手になって、なかなか自分のペースにできなかった」と悔やんだ。
 昨夏のパリで五輪2連覇を遂げた後、今年4月の全日本選抜体重別選手権では絞め技に失神し初戦敗退。それでも、実績を評価されて世界選手権代表に選出された。鈴木監督の絶大な信頼を背に臨んだ大会だったが、結果は伴わなかった。「世界一を求められている立場。期待に応えられなくて申し訳ない」。監督は「永瀬の負けパターンが出てしまった」と顔をしかめた。
 31歳。出場すれば4大会連続となる3年後のロサンゼルス五輪への道は、まだはっきりとは見えていない。「まずは心と体を休めたい」。ベテランに闘争心は戻るか。(ブダペスト時事)
[時事通信社]

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