2025-06-16 16:53スポーツ

武岡毅、優勝におごらず=ロスへの道は険しく―世界柔道

男子66キロ級を制した武岡毅=14日、ブダペスト(AFP時事)
男子66キロ級を制した武岡毅=14日、ブダペスト(AFP時事)

 【ブダペスト時事】ブダペストで行われている柔道の世界選手権で、男子66キロ級の武岡毅(パーク24)が初優勝を果たした。昨年は決勝で敗れており、悲願達成。「ここを勝たなければ話にならなかった。自信にもなった」。今後へつながる大きなタイトルだった。
 男子66キロ級は、今大会こそ3位に終わったものの、五輪連覇で世界選手権優勝4度の阿部一二三(パーク24)が君臨している。世界王者2度の丸山城志郎は引退したが、武岡が昨年決勝で屈した田中龍馬(JESエレベーター)もおり、2028年ロサンゼルス五輪への道は険しい。日本男子の鈴木桂治監督は「非常に有望な選手がたくさんいる。いい刺激をぶつけ合いながらロスに向かってほしい」と語った。
 武岡は今大会、準々決勝で敗れた阿部一との対戦がなかった。自身が目標に掲げるロス五輪には阿部一も強い意欲を示しており、越えなければならない大きな壁。武岡は「何回も対戦機会があると思う。また一つレベルアップした姿で試合に臨めればいい」と力強い。
 今大会の試合ぶりは鈴木監督からも高い評価を得た。相手を見ながら足技、投げ技など多彩な技を繰り出し、試合運びもうまかった。これに満足する様子はなく「優勝におごらずに、進化していかなければならない」。新たな世界王者は謙虚な姿勢で目標へと進む。
[時事通信社]

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