イスラエル軍、イラン市民に退避勧告=テヘランに激しい攻撃か―作戦3日目、民間人の被害拡大
【イスタンブール、カイロ時事】イスラエル軍は15日、声明を出し、イランの「武器製造拠点」付近の市民は「命を危険にさらすことになる」として、直ちに退避するよう求めた。イスラエルのメディアは、イラン国民への退避勧告は前例がないと指摘。イランからの情報によれば、首都テヘランに激しい攻撃が加えられた。イランもイスラエルに向けてミサイルを発射。イスラエル軍は大半を迎撃したと発表したが、双方で民間人の被害拡大が懸念される状況が続いている。
イランのメディアは15日、テヘランで大きな爆発があったと報じた。情報省の建物が標的になったとの報道もある。現地からの映像では、国際空港付近からも煙が上がった。
イスラエル軍はこれより先、イランの核関連施設などを狙って13日から始めた大規模攻撃で、「イラン西部から首都テヘランまでの航空優勢を確保した」と表明。ネタニヤフ首相は声明で「テヘラン上空のイスラエル軍機は、イラン指導部が想像できないような打撃を与える」と警告した。
イラン各地は14日もイスラエルによる激しい攻撃を受けた。イランのメディアによれば、テヘラン西部では石油貯蔵施設で空爆により大規模な火災が発生したほか、ペルシャ湾にある世界最大級の「南パルスガス田」でも小型無人機による攻撃で火災が起きた。
また、テヘラン市内にある国防軍需省の建物も被弾した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は、イスラエル当局者がイラン最高指導者ハメネイ師も攻撃の標的になり得ると述べたと伝えた。
ネタニヤフ氏はイランの「体制転換」を志向しており、13日にはイラン市民向けの動画で「自由のため立ち上がる好機だ」と蜂起を促した。
ロイター通信によると、イランでは13日からの攻撃で少なくとも138人が死亡し、犠牲者の中には子供も多数含まれているという。
一方、イスラエルのメディアによれば、北部ハイファ近郊や中部テルアビブ近郊の住宅などにイランから発射されたミサイルが相次いで着弾し、これまでに計14人の死亡が確認された。
[時事通信社]
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