「国際卓越大」第2号へ議論開始=8大学が再挑戦、改革アピール

東北大に続く新たな「国際卓越研究大学」の認定に向け、文部科学省の有識者会議による議論が始まった。第1回公募で認定を逃した9校のうち、東京理科大を除く8校が再挑戦。巨額の助成を受けられる「数校」の枠を巡り、それぞれの改革構想をアピールする。
「約2年ぶりにセカンドラウンドが始まる。忌憚(きたん)のない意見を交わし、良い結論を出したい」。10日に同省で開かれた初会合で、座長の上山隆大内閣府参与はこうあいさつした。有識者会議のメンバーには、第1号となった東北大の大野英男・前学長も新たに加わった。
審査では各校の研究力だけでなく、構想を確実に実現できる事業・財務戦略やガバナンス体制が整っているかどうかも重視される。東北大は「改革の理念が組織に浸透している」点が高く評価され、第1号の座を射止めた。初年度に約154億円の助成を得た同大は、今後5年間で300億円を投じ、国内外のトップ研究者約500人を獲得する計画を推し進める。
前回認定を逃した8校は、それぞれ有識者会議に指摘されたポイントを踏まえ、申請内容を練り直した。大学全体の研究力強化や改革案が不十分とされた早稲田大は、「迅速な意思決定を行うガバナンス体制と強固な財務戦略を整えた」とアピール。「改革に向けたスケール感やスピード感が不十分」と指摘された東京大は、「10年で世界トップ10の研究大学となる」と掲げた。
有識者会議は今後、各校が申請した構想を書面や面接で審査し、現地視察などを経て、冬ごろまでに候補を選出する。審査対象校が第1回公募と重なっているため、審査は迅速に進む見通しで、助成開始は今年度中と見込まれている。
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