平成以降最多295人出馬=参院選控え各党総力―東京都議選が告示

任期満了に伴う東京都議選(定数127、42選挙区)が13日に告示され、22日の投開票に向けた9日間の選挙戦が始まった。立候補を届け出たのは前回2021年の271人を上回る295人で、平成以降で過去最多となった。夏の参院選を直後に控え、各党は党首や幹部を相次ぎ投入。SNSも活用し総力戦で臨む。
女性候補は99人で、過去最多を更新した。
立候補者の党派別内訳は、自民党が42人。自民系は他に、会派の裏金問題により非公認となった幹事長経験者6人を含めた7人が無所属で出馬する。小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」は37人が出馬し、他に同じ会派所属の無所属1人が立つ。公明党22人、共産党24人、立憲民主党20人、日本維新の会6人、地域政党「東京・生活者ネットワーク」3人と続く。
都議会に議席を持たない党では、国民民主党が18人、れいわ新選組が3人、参政党が4人、日本保守党が1人、社民党が1人、昨年の都知事選で次点となった石丸伸二氏が立ち上げた地域政党「再生の道」が42人を擁立した。
今回の都議選は、会派の裏金問題で逆風下の自民と都民ファの第1党争いや、両党に公明を加えた小池知事を支持する勢力が過半数を確保するかが焦点。小池氏は都民ファや公明候補への応援を本格化させており、13日の記者会見では各党への支援に関し「都政を確実にスピード感を持って進める志を総合的に勘案したい」と述べた。国民民主や再生といった勢力の議席獲得の行方も注目点だ。
各党は公約で、物価高を踏まえた生活支援策として、子育て世帯への給付増額や家賃補助、減税などをそれぞれ訴える。自民会派の裏金事件を受けた「政治とカネ」の問題への対応も論点となる。
◇おことわり
東京都議選で時事通信は、政党助成法の政党要件を満たす政党と、取材に基づき議席獲得の可能性があると見込まれる地域政党を主な党派として扱います。
◇東京都議選党派別立候補者数
立候補者数
計 現 元 新 現有勢力
自 民 42 23 2 17 30
都 民 37 23 1 13 26
公 明 22 16 0 6 23
共 産 24 16 1 7 19
立 民 20 12 1 7 12
維 新 6 1 0 5 1
ネット 3 1 1 1 1
国 民 18 0 1 17 0
れいわ 3 0 0 3 0
参 政 4 0 0 4 0
保 守 1 0 0 1 0
社 民 1 0 0 1 0
再 生 42 0 0 42 0
諸 派 17 0 0 17 0
無所属 55 16 1 38 11
計 295 108 8 179 123
(定数 127) (欠員 4)
注:「都民」は都民ファーストの会、「ネット」は東京・生活者ネットワーク、「再生」は再生の道
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