ハマス団長「真剣交渉の用意」=ガザ、医療崩壊の危機
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの停戦交渉で、イスラム組織ハマスの代表団を率いるハイヤ幹部は5日、演説で「恒久停戦へとつなげるための新たな、真剣な交渉のラウンドに臨む用意がある」と述べ、停滞するイスラエルとの交渉前進に意欲を示した。AFP通信が報じた。
交渉では、仲介役を務める米国のウィトコフ中東担当特使が最近、60日間の停戦期間を設け、ハマスが遺体を含む人質28人を引き渡すことなどを盛り込む案を提示。イスラエルは同意したが、ハマスは修正を要求し、早期妥結の見込みは立っていない。
ロイター通信によれば、ハイヤ氏は「(ハマスは)ウィトコフ案を拒否したわけではない」としつつ、「いくつかの言い回しや(内容の)改善を求めた」と語った。ただ、イスラエルが拒否している戦争終結や同国軍のガザ撤退を改めて要求した。
一方、世界保健機関(WHO)は5日、SNSで、ガザ住民の多くが暮らす南部ハンユニスにある二つの病院が、イスラエルによる支援物資搬入阻止や道路封鎖などで「運営不可能な状態」になりつつあると表明した。既にガザ北部では稼働中の病院がなく、ハンユニスの2病院が閉ざされれば「医療崩壊」の危機に陥るとして、早急な対策を訴えた。
また、国連のドゥジャリク事務総長報道官は5日、ガザではイスラエル軍による3月の攻撃再開後、64万人以上が住居を追われたと指摘。「これはガザ住民のほぼ3人に1人だ」と強調した。
イスラエル軍は5日もガザへの攻撃を継続し、AFPによると、計37人が死亡した。
[時事通信社]
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