遺族「最大の量刑を」=検察は訴因変更断念―首都高6人死傷

昨年5月の首都高6人死傷事故で死亡した3人のうち2人の遺族らが20日、過失運転致死傷罪に問われた元トラック運転手の初公判後に東京都内で記者会見した。亡くなった船本宏史さん=当時(54)=の妻恵津子さんは「反省の気持ちは1ミリも感じなかった。最大の量刑を与えてほしい」と憤った。
法廷では事故の瞬間を捉えた周辺の防犯カメラ映像などが流されたが、降籏紗京被告(29)は終始表情を変えず、遺族への謝罪もなかった。恵津子さんは「まるで他人のことのように見えた」と涙ながらに語った。
恵津子さんの代理人弁護士は「『借金があるから休みたくない』と言って自分から運転した。会社に無理に働かされていたわけではない」と指摘した。
遺族らはより法定刑の重い危険運転致死傷罪への訴因変更を求めていたが、東京地検は立証が難しいとして断念した。亡くなった杉平裕紀さん=当時(42)=の妻智里さんは「(検察の判断に)うなずくしかなかった。過失運転致死傷の最高刑の(懲役)7年と危険運転致死傷の20年はあまりに差があり過ぎる」と訴えた。
[時事通信社]

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