元トラック運転手、起訴内容認める=38度超の発熱、体調不良認識―首都高6人死傷・東京地裁
首都高速池袋線で昨年5月、トラックが渋滞の列に追突し、6人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)罪に問われた元運転手の降籏紗京被告(29)の初公判が20日、東京地裁(大川隆男裁判長)であり、降籏被告は起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、降籏被告が事故3日前から風邪を発症し、38度超の熱を出していたと指摘。前日には「正直頭痛いし、クラクラする」と知人女性にLINEで送信し、市販薬も服用するなど、体調不良を認識していたとした。その後も女性と断続的にLINEのやりとりを続けて睡眠不足だったが、当日午前3時ごろ起床し、出社した。
事故前も運転中に女性とのLINEのためスマートフォンを操作。音で車のふらつきを知らせる車道の白線を左側タイヤで20回以上踏み、ブレーキをかけずに渋滞の列に衝突したと主張した。
高熱のまま運転した動機については「会社に借金があり、迷惑をかけたくないという理由で運転した」と述べた。
東京地検は鑑定留置を経て、昨年12月に過失運転致死傷罪で起訴した。遺族らは、より量刑が重い危険運転致死傷罪への訴因変更を求めていた。
事故を巡っては、降籏被告が体調不良だったのに運転をさせたとして、業務上過失致死傷容疑で、運送会社「マルハリ」(札幌市)元社長が書類送検された。
起訴状によると、降籏被告は昨年5月14日、数日前から発熱していたにもかかわらず、埼玉県戸田市の首都高速池袋線を時速約80キロで走行し、車列に追突。男性3人を死亡させ、男女3人に重軽傷を負わせたとされる。
[時事通信社]
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