石破首相、江藤農水相を厳重注意=コメ発言巡り陳謝
石破茂首相は19日、江藤拓農林水産相が「コメは買ったことがない」などと発言したことについて、江藤氏を首相官邸に呼んで発言内容などを聴取し、「大変不適切だ」と厳しく注意した。
首相は江藤氏と10分間面会。この中で首相は「大いに反省した上で全面的に発言を撤回し、職務に励め」と求め、コメの価格安定化に向けて引き続き職責を果たすよう指示した。面会後、江藤氏が明らかにした。
これに先立ち、官邸で記者団の取材に応じた首相は「任命権者として大変申し訳ない。深くおわび申し上げる」と陳謝した。
首相はコメ価格が高止まりしている状況を踏まえ、「消費者が非常に不安に思っていることに対し、こういう発言をすることは極めて問題だ」と指摘。生産者に対しても不快な思いをさせたとの認識を示した。
◇石破首相発言要旨
江藤拓農林水産相のコメに関する発言を受け、石破茂首相が19日に記者団に述べた要旨は次の通り。
任命権者として大変申し訳ない。深くおわび申し上げる。任命した私の責任だ。
これは二重の意味で非常に問題だ。第1点は、コメを買ったことがないということだ。コメが高いということで消費者が非常に怒り、不安に思っている。こうした発言をしたことは極めて問題だ。
もう一つ、いろいろなものが混入しているという言葉は、喜んでもらおうと一生懸命作っている生産者に申し訳ない。
[時事通信社]
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