2025-05-17 22:11スポーツ

25歳杉原、感謝のV=ゆかで会心の演技―体操NHK杯

女子で優勝した杉原愛子のゆかの演技=17日、東京体育館
女子で優勝した杉原愛子のゆかの演技=17日、東京体育館

 10年ぶりの頂点に立ち、とびきりの笑顔がはじけた。10代がほとんどの中、優勝したのは25歳のベテラン杉原。「応援が力になって優勝できた。感謝の気持ちでいっぱい」。2022年に第一線から退いたこともある実力者は、感慨深そうに振り返った。
 得意のゆかは会心の出来だった。力強い跳躍技を次々と決め、観客に拍手を促すしぐさも見せて会場の視線を独り占め。最後は王冠をかぶるイメージのポーズで締めくくり、この種目トップの得点をマーク。他の種目を含めて出来栄えを示すEスコアで高得点を稼ぎ、小差でパリ五輪代表の岸を抑えた。
 16年リオデジャネイロ、21年東京の両五輪代表。豊富な経験があるからこそ伝えたい思いがある。「詰めて練習するのは体や精神的につらい。一度やめるくらいの勇気も大切」。遠回りして学んだことを、今回の優勝につなげた。
 28年ロサンゼルス五輪については、「目指します、とはっきりは言えない」。今は目の前の試合、一つ一つに集中。代表入りした今年の世界選手権に向け、「大好きな体操を楽しんでやりたい」。6年ぶりとなる大舞台に向け、心を躍らせた。
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集