捕虜交換で合意、停戦巡り議論=ロシア、ウクライナが直接協議
【イスタンブール時事】ロシアのウクライナ侵攻を巡る両国の直接協議が16日、トルコ最大都市イスタンブールで行われた。終了後の両代表団の説明によると、ウクライナ側は首脳会談の実施を要請。双方が近く約1000人の捕虜交換を行うことで合意した。ロシア側は「結果に満足しており、協議を継続する用意がある」と述べた。
協議は非公開で約2時間に及んだ。ウクライナが目標に据え、米欧も後押しする「30日間の停戦」を巡って議論されたが、ロシアは「紛争の根本原因の除去」が必要と主張。ロイター通信などによると、占領地周辺からのウクライナ軍撤退などの条件を突き付け、ウクライナ外交筋は「ロシアの要求は以前に議論した内容から飛躍し、現実離れしている」と反発した。
協議は15日からの予定だったが、駆け引きが繰り広げられて開始がずれ込んだ。冒頭、同席したトルコのフィダン外相は「早期停戦を得ることが極めて重要だ」と双方に促した。
両国の直接協議は、侵攻開始から間もない2022年春に行われて以来3年ぶり。ロシアはメジンスキー大統領補佐官、ウクライナはウメロフ国防相がそれぞれ代表団を率いた。仲介してきた米国のルビオ国務長官とケロッグ・ウクライナ担当特使らもイスタンブール入り。報道によると、直接協議を控えたウクライナ代表団は米側や英仏独高官と事前調整した。ロシア代表団も米側と接触したが、協議に同席しないよう通告した。
協議はロシアのプーチン大統領が11日に提案。これを受けてウクライナのゼレンスキー大統領は、トルコでの首脳会談をプーチン氏に求め、15日に現地入りした。しかし、ロシアは高官で構成する代表団の派遣にとどめ、ウクライナの要求を拒否した形となった。ゼレンスキー氏は記者会見で「私はここ(トルコ)にいる」と述べ、プーチン氏の対応を批判した。
高官級にとどまったことで、協議の進展は限定的だったもようだ。ルビオ氏は15日、協議について「率直に言えば、大きな期待を抱いていない」と述べた。トランプ米大統領も同日、自身とプーチン氏が会談するまで「何も起こらないだろう」と語った。
[時事通信社]
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