米、水道水のPFAS規制を緩和 「大きな後退」との批判も
【ワシントンAFP=時事】米環境保護局(EAP)は14日、水道水に含まれる有機フッ素化合物(総称PFAS〈ピーファス〉)に対する規制を事実上、緩和する方針を発表した。≪写真は資料写真≫
PFASは体内に蓄積されるため「永遠の化学物質」と呼ばれる。低濃度でもがん、先天性欠損症、妊娠率低下、行動障害などを引き起こす恐れがあるとされており、全米で少なくとも1億5800万人がPFASで汚染された水道水を使っている。ジョー・バイデン前政権が2024年4月、規制を導入していた。
しかし、EPAのリー・ゼルディン長官は、「PFASクラス」の中で最も健康へのリスクが高いとされる「PFOA(ピーフォア)」と「PFOS(ピーフォス)」に対する規制は維持するものの、他の4項目については撤廃すると述べた。
また、PFOAとPFOSについても、基準値の達成期限を2029年から2031年に先送りした。ゼルディン長官は、「われわれは米国民を飲料水中のPFOAとPFOSから守るための全国基準を維持する道を歩んでいる」とするとともに、「順守のための追加時間という形で常識的な柔軟性も提供したい」と語った。
EPAの発表を受け、水道事業者は歓迎する一方、環境保護団体などからは批判の声が上がっている。
環境NPO「エンバイロメンタル・ワーキング・グループ」のメラニー・ベネシュ氏はAFPに対し、「大きな後退であり、清潔な飲料水と空気を提供し、米国を再び健康にするという現政権の公約への裏切りだ」と指摘した。【翻訳編集AFPBBNews】
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