ごう音響き、水面に破片=「雷落ちたよう」―自衛隊機墜落

航空自衛隊の練習機「T4」が14日、愛知県犬山市の入鹿池に墜落した。水面には墜落機のものとみられる白っぽい破片が散乱。近くで居合わせた人々はごう音を耳にしたほか、「垂直に落下して火花が見えた」と語る目撃者もいたという。周辺にはパトカーや救急車、ヘリコプターなどが次々と投入され、騒然とした。
墜落現場付近の飲食店でアルバイトする男性(24)は「雷が落ちたような、ダイナマイトを爆発させたような音だった。同僚が『飛行機が落ちたんじゃないか』と話していたが、本当だったみたい」と振り返った。墜落の瞬間を目撃したという釣り客からは、機体は垂直に落下して大きなしぶきが上がり、「火花のようなものが見えた」と聞いたという。
「ヘリのプロペラの音やパトカーのサイレン音で殺伐とした感じで騒然としていた。人生で初めての経験で、びっくりしたしショックです」と声を震わせた。
同県瀬戸市の会社員松尾誠さん(33)はボート釣りをしていたところ、「ドン、ドン」と2回ごう音を耳にした。墜落現場は池の北西側の岸近くといい、「近くへ行ってみると、燃料の臭いがして、水面に破片がたくさん浮いていた」という。消防車や救急車が駆け付け、ヘリが上空を飛来し、間もなく警察から「離れて」と誘導された。自衛隊機の飛行は日常的に目にしていたといい、「風もないのに、こういうことがあるのか」と話した。
テーマパーク「明治村」を訪れていた岐阜県の30代女性は、食事中に「ドーン」という音を聞いたという。「何か落ちたのかなと思った。墜落と知って、まさかこんなことが身近に起きるとは」と驚いていた。
飲食店従業員の奥村美幸さん(67)は「午後3時すぎに店内でお茶を飲んでいたら遠くでドーンと、大きな音がした。約10分後にパトカーが次々と来た」と語った。
[時事通信社]

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