2025-05-14 14:04政治

市販薬受け取り、コンビニで可能に=改正医薬品医療機器法が成立

コンビニ受け取りのイメージ
コンビニ受け取りのイメージ

 一般用医薬品(市販薬)を薬剤師がいないコンビニなどで受け取り可能とする改正医薬品医療機器法が、14日の参院本会議で可決、成立した。事前にオンラインで薬剤師らの説明を受けることが条件。
 改正法は2027年春ごろまでに施行される。離島や山間部など薬局が少ない地域での活用も見込む。
 現行で市販薬は、薬剤師らが常駐しない店舗での販売はできない。業界団体によると、市販薬を扱うコンビニは全国約5万7000店の0.7%(23年2月時点)にとどまる。
 改正法では、希望者は薬剤師らにオンラインで注意事項の説明をしてもらい、メールなどで確認証を受領。コンビニなどで確認証を提示すれば入手できる。自動販売機でも受け取りが可能になる予定。 
 市販薬の提供は薬局やドラッグストアがコンビニなどに委託し、事前説明や薬の在庫管理は薬局側が担う。
 また、市販薬の乱用拡大を受け、若年者に対し風邪薬やせき止めなどの購入を小容量製品1個とする制限も盛り込まれ、約1年以内に施行となる。薬局側に客の年齢や他店での購入状況の確認を義務化。対象年齢は今後、厚生労働省が省令で定める。若年者以外の購入制限は設けないが、理由の確認などが義務付けられる。
 薬の外箱には、乱用に対する注意喚起を表示することが必須となる。

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