印パ、本音では衝突激化望まず=「テロ施設」強調、反撃で面目
【ニューデリー時事】インド軍が7日未明に始めたパキスタン領内への軍事作戦から4日目。両国とも激しくののしり合い、外交・軍事両面で報復合戦の様相を呈していた。しかし、いずれも本音では衝突の激化を望んでいなかった。
きっかけとなったテロは4月22日、係争地カシミール地方のインド側支配地域で発生した。インド国内では、風光明媚(めいび)な避暑地で観光客ら26人が殺害された凶行に衝撃が走った。
インド政府はテロの背後にパキスタン政府がいると断定。国境閉鎖や両国にまたがるインダス川の水資源利用協定の履行停止など報復措置を打ち出し、パキスタン政府も対抗措置を取った。
インドは今月7日、国内世論に押される形で、カシミールを含むパキスタン領内9カ所の攻撃に踏み切った。パキスタンは即座に「犠牲者の血の一滴まで復讐(ふくしゅう)する」(シャリフ首相)と報復を宣言した。
ただ、インド側は一貫して「(標的は)テロリストの施設」であり、軍事施設ではないと繰り返した。反撃されれば同じ規模で応戦すると警告しつつも、エスカレートさせる意図はないと明言していた。
一方、パキスタンは近年、国内で活動を活発化させる過激派の対応に手を焼いていた。そもそも通常戦力で大きな差がある隣国インドと本気で事を構えるのは避けたかった。10日の反撃作戦により、インド側に相応の損害を与えたと強調。国内向けにも面目を保ち、矛を収める契機を探っていたとみられる。
[時事通信社]
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