プーチン氏、米の停戦案に言及せず=ウクライナ侵攻、国民支持と主張―対日で中国に謝意・戦勝80年
ロシアは9日、旧ソ連の対ナチス・ドイツ戦勝80年記念日を迎え、モスクワの「赤の広場」で軍事パレードが行われた。ウクライナ侵攻を北大西洋条約機構(NATO)からの「祖国防衛」として正当化し、核兵器による威嚇をやめないプーチン大統領が演説。トランプ米大統領が8日に改めて呼び掛けた30日間のウクライナでの停戦には言及しなかった。
プーチン氏は「真実と正義はわれわれにある」と述べ、自国民がウクライナ侵攻を支持していると主張。第2次大戦での「軍国主義日本」の敗北に触れ、中国国民に謝意を示した。
赤の広場では、中国の習近平国家主席やベトナム最高指導者のトー・ラム共産党書記長ら20カ国以上の首脳がパレードを観閲。対ロ制裁を科す欧州連合(EU)加盟国でありながらロシアに融和的なスロバキアのフィツォ首相も現地入りした。プーチン氏はクレムリン(大統領府)で個別会談も行っており、国際的な孤立回避をアピールしたい考えだ。
パレードには旧ソ連構成国や中国をはじめとする友好国10カ国以上の軍隊が招かれた。ロシア軍は実戦から戻った重装備の将兵も行進し、ドローン部隊を赤の広場で初めて披露。大陸間弾道ミサイル(ICBM)や侵攻で使用する短距離弾道ミサイルも誇示し、軍事力を背景に停戦交渉を優位に進める思惑をのぞかせる。
プーチン政権は8日から72時間の一時停戦を一方的に発表。ウクライナのゼレンスキー政権は全面停戦でなければ不十分として応ぜず、ロシア軍の攻撃継続を理由に「茶番だ」(シビハ外相)と訴えている。
[時事通信社]
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