新ローマ教皇にプレボスト枢機卿=レオ14世名乗る―史上初の米国出身・コンクラーベ

【バチカン市時事】カトリック教会の最高指導者、ローマ教皇を決める選挙「コンクラーベ」で、8日の投票の結果、4月に88歳で死去したフランシスコ教皇の後任に、米国のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿(69)が選出された。第267代の教皇で、レオ14世を名乗る。米出身の教皇誕生は史上初めて。世界14億人の信徒を束ねる重責を担う。
新教皇はペルーの市民権も有している。アルゼンチン出身のフランシスコ前教皇に続き、南米にゆかりのある人物が選ばれた。
バチカン市にある選挙会場のシスティーナ礼拝堂からは8日午後6時(日本時間9日午前1時)すぎ、新教皇が決まったことを示す白煙が上がり、鐘が鳴った。その後、カトリックの総本山サンピエトロ大聖堂のバルコニーにレオ14世が登場。笑顔で手を振って初演説に臨み、広場に集まった数万人に「皆さんに平和があらんことを」と語りかけた。
新教皇の就任式典はバチカンで18日に開かれ、各国代表が列席する見通しだ。
コンクラーベは高位聖職者・枢機卿のうち80歳未満の133人による事実上の互選。立候補制ではなく、規定の3分の2(89人)以上から支持が集まったプレボスト氏が就任を受諾した。投票の詳細は非公開。
選挙では、前教皇が進めた改革の継承か、伝統への回帰かが最大の争点となった。プレボスト氏の考えは前教皇に近く、大筋で改革路線が踏襲されるとみられている。
投票は7日にスタート。初日の1回と、2日目の8日午前の2回は票が割れ、不選出の黒煙が上がった。選出に成功したのは同日午後で、通算4回目とみられる。2005年、13年同様、選挙は2日間で決着した。
日本は前田万葉大阪高松大司教(76)、菊地功東京大司教(66)の2人が参加した。

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