9日、戦勝80年記念日=プーチン氏、ウクライナ侵攻正当化―中国主席らパレード観覧―ロシア
ロシアは9日、旧ソ連による対ドイツ戦勝80年の記念日を迎える。プーチン大統領はモスクワの「赤の広場」に中国など20カ国以上の首脳らを招き、軍事パレードに際して演説する。西側諸国からの「祖国防衛」と位置付けるウクライナ侵攻と第2次大戦を重ね合わせ、自国の立場を改めて正当化する見通しだ。
プーチン政権はウクライナ侵攻で、記念日に合わせて8日から72時間の停戦を宣言した。これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「孤立脱却に好都合な雰囲気をつくり出す」策略と見なし、ロシア主導の停戦には応じないと反論。仲介役のトランプ米政権が提案した30日間の即時かつ全面停戦に応じるべきだと訴えている。
ロシア側は、停戦によって「友好国」などの首脳が記念行事に安全に参加できる環境を演出するとともに、ウクライナが呼び掛けに応ぜず首脳らを危険にさらしたと主張するとみられる。
3日間の停戦について、トランプ大統領は「不十分に聞こえるかもしれないが、プーチン氏と過去3年間も対話しなかった(バイデン)大統領時代のことを考えれば、かなりの日数だ」と前向きに評価する。トランプ政権は一方、交渉がさらに難航すれば仲介外交から手を引くとも警告。プーチン氏は停戦によって「ロシア寄り」のトランプ氏をつなぎ留めて交渉を継続し、自国に有利な成果を勝ち取ることも狙っているもようだ。
ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交担当)によると、旧ソ連構成国首脳のほか、中国の習近平国家主席やモンゴルのフレルスフ大統領らがパレードを観覧する。プーチン氏は9月の抗日戦勝記念日に合わせて訪中する予定。対ロ制裁を科す日本を歴史問題でけん制するとともに、第2次大戦終結80年の節目に、旧ソ連の対日参戦と北方領土支配を誇示することになりそうだ。
[時事通信社]
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