日本政府、衝突拡大懸念=印パ双方に自制要求
インド軍によるパキスタン支配地域などへの攻撃を受け、日本政府は衝突拡大に懸念を強めている。核兵器保有国でもある両国の争いが軍事紛争に発展すれば、国際社会を揺るがしかねないとの危機感からだ。双方に粘り強く自制を求めていく構えだ。
林芳正官房長官は7日の記者会見で「事態がさらなる報復の応酬を招き、本格的な軍事紛争にエスカレートすることを強く懸念している」と表明。その上で「双方が自制し、対話を通じて事態を安定化させることを強く求める」と語った。
岩屋毅外相はインドのジャイシャンカル外相と電話で会談し、同国が攻撃の理由とする係争地カシミール地方でのテロを非難しつつ、抑制的な対応を要請した。パキスタンのダール外相とも近く電話会談する。
国際社会には火種があちこちにくすぶる。ロシアはウクライナ侵攻を継続し、イスラエルはパレスチナ自治区ガザへの攻撃を再開。印パ両国の軍事紛争が加われば、不確実性は一段と高まる。
南アジアは日本と中東を結ぶ要衝に位置し、日本が「自由で開かれたインド太平洋」構想を進める上でも重要な地域。日本政府は日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」の連携を重視しており、5日には中谷元防衛相がインドのシン国防相と協力深化を確認したばかりだ。一方で日本政府はパキスタンとも伝統的に友好関係を維持している。
日本外務省幹部は「先行きが予断できない状況だ。各国と連携して対応していかなければならない」と語った。
[時事通信社]
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