コメ店頭価格、17週連続上昇=5キロ4233円、備蓄米効かず

農林水産省は7日、全国のスーパーで4月21日から同27日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が、4233円だったと発表した。前週は4220円で、集計を始めた2022年3月以降の最高値を17週連続で更新した。政府は3月に備蓄米の放出に踏み切ったが、価格高騰に歯止めがかかっておらず、前年同時期の2倍を超える高水準が続いている。
調査は全国のスーパー約1000店舗のデータに基づく。
政府は3月、高騰が続くコメの価格を安定させるため、政府備蓄米の入札を2回実施。計21万2132トンの放出を段階的に進めているが、卸売業者や小売業者に広く行き渡るまでには時間を要している。
全国農業協同組合連合会(JA全農)によると、3月に落札した政府備蓄米のうち、出荷が完了したのは今月1日時点で5万6903トン。合計19万9270トンの落札分の29%にとどまっている。
政府は4月23~25日に備蓄米の3回目の入札を実施。さらに5~7月には毎月放出する計画だ。放出した備蓄米を円滑に流通させ、価格の引き下げにつなげられるかどうかが焦点となっている。
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