五輪開会式の芸術監督をネット中傷、7人に有罪判決 仏
【パリAFP=時事】フランスの裁判所は5日、昨年のパリ五輪開会式で芸術監督を務めたトマ・ジョリーさん(43)をインターネット上で中傷したとして、7人に罰金や執行猶予付きの禁錮刑の有罪判決を言い渡した。≪写真はパリ五輪の開会式で芸術監督を務めたトマ・ジョリーさん≫
7人はジョリーさんに対し、ヘイトメッセージや死の脅迫を含む内容を送信したとされる。
ジョリーさんは開会式後、ネットでのいじめ被害を訴えて告訴していた。
セーヌ川で行われた開会式は概ね好意的に受け止められていたが、一部のキリスト教徒や極右団体が、LGBTQのパフォーマーを取り入れた場面について、キリスト教の価値観を嘲笑したとして非難していた。
検察によると、ジョリーさんは訴状の中で、「脅迫的かつ侮辱的なメッセージの標的となっている」と訴え、性的指向への中傷や、「自分がイスラエル系だとする根拠のない決めつけ」を含む内容だと主張していたという。ジョリーさんはゲイであることを公表している。
開会式の主催者は、古典絵画に着想を得てオリンポスの神々による祝宴を表現したと説明していたが、この演出を「最後の晩餐」をやゆするパロディだとする見方もあった。
ドナルド・トランプ米大統領は、開会式を「恥さらし」と非難した一方、フランスのエマニュエル・マクロン大統領はネット中傷に「激怒している」と述べ、ジョリーさんへの全面的な支持を表明。「フランス国民はこの開会式を非常に誇りに思っている」と語った。
罰金額は最大3000ユーロ(約48万8000円)、執行猶予付きの禁錮刑は最長4月となっている。【翻訳編集AFPBBNews】
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