阪急阪神HD前会長角和夫さん死去、76歳=トップ20年、経営統合を主導

阪急阪神ホールディングス(HD)の社長、会長を務めた角和夫さんが4月26日、兵庫県宝塚市の自宅で死去した。76歳だった。同県出身。葬儀は近親者で行った。後日お別れの会を開く。20年以上にわたりトップとして経営を担い、ライバル会社との統合を主導。財界活動に積極的に携わり、傘下のプロ野球阪神タイガースを通して球界にも影響を及ぼした。
早大政経卒。1973年に阪急電鉄に入社し、鉄道事業本部長などを経て2003年社長に就任。05年に阪急ホールディングス社長となり、「村上ファンド」(当時)による阪神電気鉄道株買い占めに対して「ホワイトナイト(白馬の騎士)」として阪神株の取得を決め、戦後初となる大手私鉄の再編を実現した。06年に阪急阪神HD社長、17年6月に会長に就いた。
財界では、関西経済連合会の副会長を11年から14年間務め、大阪・関西万博の誘致や機運醸成などに尽力した。松本正義会長は「幅広い人脈を生かし多方面にわたって活躍された」と悼んだ。
早大の後輩である阪神タイガースの岡田彰布前監督と親交が深く、22年には監督復帰を後押し。岡田氏は7日、「同窓の大先輩として温かく見守っていただいた」とのコメントを出した。
一方、23年に傘下の宝塚歌劇団で女性団員が死亡した問題では、管理責任などを問われ宝塚音楽学校の理事長を退任。昨年12月に「健康上の理由」で阪急阪神HD会長を退いていた。
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