バフェット氏、CEO退任へ=94歳、後継はアベル副会長―バークシャー株主総会
【オマハ(米ネブラスカ)時事】米著名投資家ウォーレン・バフェット氏(94)は3日、自らが率いる投資会社バークシャー・ハサウェイの年次株主総会で、最高経営責任者(CEO)を年末に退任する意向を表明した。バフェット氏は後任はグレッグ・アベル副会長(62)が担うべきだとの見解を示し、取締役会に提案すると述べた。
総会は中西部ネブラスカ州オマハで開かれ、バフェット氏の去就が焦点となっていた。同氏は2月、株主に宛てた書簡で「CEO退任はそう遠くない」と指摘し、自身の高齢を念頭に引退を示唆。「投資の神様」と称される同氏がバークシャーの経営権を握って60年が経過する中、同社は大きな転換点を迎える。
バフェット氏が株主からの質疑応答の締めくくりで去就に言及。第一線を退く考えを明らかにしたところ、株主は同氏をスタンディングオベーションでたたえ、拍手が鳴りやまなかった。
バークシャーは繊維会社だったが、同氏が投資運用や損害保険業を中核事業に育て上げた。割安な株式を長期保有する「バリュー投資」という手法を活用し、一代で世界6位の資産1540億ドル(約22兆円=米フォーブス誌調べ)を築いた。
後継者のアベル氏は日本の五大商社株などを含めた投資判断を一手に追うことになり、手腕が問われる。現在はエネルギーなど非保険業の責任者を担っており、投資家の男性(38)は「能力は十分にある」と評価した。
総会には、バフェット氏の投資哲学を聞くため、例年約4万人の株主が世界中から詰め掛ける。
[時事通信社]
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