日本語話せる比人保護=通訳のはずが特殊詐欺強制
【マニラ時事】フィリピンの入国管理局はこのほど、カンボジアにある特殊詐欺グループの拠点でフィリピン人男性を保護したと発表した。男性は日本語を話すことができ、通訳として働くつもりで海外に向かったが、日本人を標的とする特殊詐欺に従事させられたという。
男性はSNSで「通訳」募集を知り、指示通り比南西部から小舟で出国。マレーシアやブルネイ、タイ、ラオスを経由してミャンマーに入ったが、連れて行かれたのは詐欺グループの拠点だった。パスポートを取り上げられて拘束、日本人を狙った犯罪行為を強制されたという。
拘束中は暴力を振るわれたり、食事を与えてもらえなかったりした。毎月約1000ドル(約14万円)の約束だった報酬は、長期間拘束されたにもかかわらず、2500ドル(約36万円)が1回支払われただけ。その後、カンボジアの拠点でも働かされ、同国で他のフィリピン人らと共に救出された。
ミャンマーなどの拠点では、だまされて連れて行かれた日本人や中国人が特殊詐欺に加担させられたケースもある。比入管の担当者は「道具として強制的に使われている犠牲者がいる」と強調した。
[時事通信社]
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