2025-04-28 17:18経済

万博大屋根リング、一部保存へ=大阪府・市、経済界と調整―協会

大阪・関西万博が開幕し、会場シンボル「大屋根リング」の下を歩く人たち=13日、大阪市此花区
大阪・関西万博が開幕し、会場シンボル「大屋根リング」の下を歩く人たち=13日、大阪市此花区

 大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は、会場シンボル「大屋根リング」について、万博の閉幕後も一部を現地に残す方向で調整に入った。複数の関係者が28日、明らかにした。協会は5月2日、国と大阪府・市、経済界との会合を開く予定で、一部保存の方針で合意すれば、6月に開催予定の理事会で正式決定する見通し。
 万博会場の跡地を巡っては、エンターテインメント施設として開発する計画を府・市が公表。計画には、リングの長さの10分の1に当たる約200メートルをモニュメントとして残す案などが盛り込まれており、こうした案を軸に検討が進むとみられる。一部保存で決まった場合、追加で発生する費用を誰がどのように負担するかも大きな課題となる。
 リングは1周約2キロで、3月上旬、世界最大の木造建築としてギネス世界記録に認定された。当初、閉幕後は解体し、木材として活用する方針だったが、大阪府の吉村洋文知事らが一部保存を主張していた。4月13日の万博開幕以降、リングに対する来場者の評価も高まっており、関係者は閉幕後も万博のレガシー(遺産)として保存する方向で検討する。 
[時事通信社]

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