2025-04-27 19:51スポーツ

バウアー、闘志の129球=ここぞのナックルカーブ―プロ野球・DeNA

DeNAのバウアー
DeNAのバウアー

 七回裏。DeNAのバウアーが打席に向かうと、どよめきが起こった。この時点で既に110球を超えていたが、続投する心意気に本拠地のファンは大歓声。「欲を言えば、九回もいきたかった」という闘志を前面に出した129球で8回1失点に抑え、2季ぶりに復帰したシーズンの初白星をようやく手にした。
 ギアが変わったのは打線が逆転した後の五回。持ち味のナックルカーブが要所で決まり、3者連続で三振を奪った。若手捕手の松尾の好リードに乗せられるように終盤を迎え、八回も1死三塁から連続三振。最後はバッテリーがそろってほえた。
 この日は今季最短の中4日でマウンドへ。それでも完投へのこだわりを見せたのは、目標に掲げる沢村賞の選考基準を意識するからこそ。開幕からの3連敗に下を向かず、ぶれずに自分の能力を信じた米大リーグのサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)右腕は「これからもたくさんの勝利を見せたい」。低空飛行のチームとともに、ここから勝ち星を積み上げる。 
[時事通信社]

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