4月都内物価、3.4%上昇=2年ぶり伸び、コメ最大―総務省

総務省が25日発表した4月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が110.0と、前年同月比3.4%上昇した。プラスは44カ月連続で、23年4月(3.5%上昇)以来、2年ぶりの高い伸び率となった。米類は93.8%上昇と、7カ月連続で過去最大の伸びを更新した。
生鮮食品を除く食料は6.4%上昇し、前月の5.6%を上回った。政府がコメの値下がりを狙って放出した備蓄米は店頭に並び始めたが、行き渡っておらず、価格の高止まりが続いている。コメに関連した品目も、おにぎりが15.8%、外食のすしが8.3%、それぞれ上昇した。
政府の電気・ガス代負担軽減策が縮小された影響でエネルギー価格の上昇幅が拡大した。電気代の伸びは13.1%(前月は8.5%)、都市ガス代は4.8%(同2.0%)だった。
昨年4月に始まった東京都の高校授業料無償化に伴う押し下げ効果がなくなったことや、家計負担が大きい家賃の上昇も、指数全体を押し上げた。民営家賃の伸び率は1.8%で、1994年3月以来、約31年ぶりの上げ幅を記録した。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.5%上昇。生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.1%上昇した。
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