2025-04-20 18:28

橋本、鉄棒で真価=「五輪王者対決」で意地―全日本体操

 橋本と岡の両エース対決。五輪個人総合の金メダルを持つ2人の熱戦は、東京五輪覇者に軍配が上がった。「パリと東京の(王者)対決。ここは東京が意地を見せたいと思っていた」と橋本。緊張感から解放された反動か、ちゃめっ気たっぷりに話した。
 予選2位でスタート。前半から好演技を重ね、4種目目の跳馬で首位の岡を逆転。だが、次の平行棒はバーに足をぶつけるミスが出て再びリードを許した。最後は鉄棒。会場中の視線が集まる中、離れ技のリューキンやカッシーナを次々と決め、着地も完璧。続く岡は重圧がかかったようにミスが出て、小差の戦いに終止符が打たれた。
 鉄棒は予選を含めてただ一人の15点台。圧倒的な数字が表示されると、観客がどよめく。「会場を一番盛り上げられた。すごく満足感があった」。得意種目で真価を見せた。
 今春、体操選手として異例の「プロ転向」を宣言。今季初めての大会で、同じくプロとして活動した内村航平以来の5連覇を果たした。「まだまだレベルアップできる。それを目指して頑張る」。憧れの存在にまた一歩近づき、思いを新たにした。
[時事通信社]

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