2025-04-20 17:03スポーツ

佐久間、涙の初優勝=「自分信じ」後半耐える―バンテリン女子ゴルフ

18番、パーパットを沈め、初優勝を決めた佐久間朱莉=20日、熊本空港CC
18番、パーパットを沈め、初優勝を決めた佐久間朱莉=20日、熊本空港CC

 念願の初優勝を果たした佐久間はキャディーと抱き合うと、涙が出た。「たくさん一緒に2位を経験してきたので、うれしかった」。プロ5年目で壁を乗り越え、言葉に実感を込めた。
 首位と1打差の2位でスタート。前半で順調に四つのバーディーを重ねて首位に立ったが、後半は我慢の展開が続いた。13番のショートは1打目でグリーンを外す。2打目も寄せ切れず5メートルを残したが、パーセーブ。14番(パー4)も約6メートルのパーパットを沈めた。「外しても死ぬわけじゃない。いいストロークをしようと思った」。そう開き直れたのは、積んできた経験のたまものだ。
 米ツアーに挑戦している岩井姉妹と同期。同世代が先に国内で優勝する中、「置いていかれる気持ち」に苦しんだこともあった。それでも「他人より自分の結果にフォーカスする」と肝に銘じてきた。昨季は2位が3度。悔しさだけでなく自信も重ね、この日はトレーナーに「自分を信じて戦う」と伝えてスタートした。
 将来は世界を主戦場にするつもり。ただ、「もう少し日本で活躍したい。一つ勝ったら、二つ勝ちたくなる」と笑う。22歳には一つ殻を破ったような風格が漂った。
[時事通信社]

4番、第3打を放つ佐久間朱莉=20日、熊本空港CC
4番、第3打を放つ佐久間朱莉=20日、熊本空港CC

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