「戦争は終わってない」=空襲被害者ら救済求めデモ行進―東京・銀座

全国空襲被害者連絡協議会などの団体が19日、東京・銀座で、政府へ立法措置による救済を求めるデモ行進を行った。空襲被害者や遺族らが「戦争の後始末は済んでいない」「差別なき救済を」などと訴えながらプラカードや横断幕を手に街を歩いた。
デモ行進を行ったのは、空襲と沖縄戦などの民間人被害者、韓国・朝鮮人元BC級戦犯やシベリア抑留者への補償を訴える計4団体。共同でのデモ行進は初めてで、約70人が参加した。
沖縄戦の民間人被害への補償を求める弁護団長の瑞慶山茂さん(81)=千葉県松戸市=は、「銀座を歩き、若い人にも知ってもらえた。繰り返し訴えていきたい」と語った。
「母は生活に追われ、政府に意見もできなかった」との思いで参加した女性(80)=埼玉県蕨市=は、立法措置を実現することが未来の戦争を抑止することにつながると主張した。
参加者最高齢で先頭を歩いた西倉勝さん(99)=相模原市=は、旧ソ連によるシベリア抑留経験者。行進終了後、参加者に向け発言を求められると「戦争だけは起こしてはならない」と声を張り上げた。
4団体は18日に都内の日本記者クラブで会見。各団体の代表らが、戦後の国家補償で民間人の犠牲者や旧植民地出身者らは差別を受けてきたと訴え、「『戦後80年』のけじめをつける具体的な措置を」と救済法案の成立を求める共同声明を発表した。
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